歯周病PERIODONTAL DISEASE

Periodontal disease歯周病

「歯周病治療と、気長に付き合っていこう」
とお考えではありませんか?

  • 悪くなったら治療、悪くなったら治療の繰り返しで困っている
  • 定期検診を繰り返してるけど、一向に欲ならない
  • 薬を飲み続けなくてはいけないの?

歯周病は、一定期間で治すことができます。

歯周病は、感染症のひとつです。お口の中に歯周病菌が住み着いてしまっている状態です。これを根本的に治療するには、感染した菌の増殖を抑えることが必要です。ですので、腫れてしまった歯茎を薬で鎮静化させたり、歯の表面を掃除するだけは、根本的な解決にはなりません。再発し、治療が長期化してしまいます。

歯石除去についての誤った解釈

歯周病が進行している場合、1~2回で除去できる歯肉縁上歯石だけを除去しても原因となっている歯肉縁下歯石まで除去しなければ進行は防げません。

歯石には、大きく分けると歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石があります。
歯肉縁上歯石は、歯肉の上に直接目で見える歯石です。
歯肉縁下歯石は、歯と歯肉の境目から下にあって、歯と歯肉の付着をはがすように歯肉の中に隠れている目で見えない歯石です。

自覚症状がないからといって歯肉縁下歯石を放置すれば、歯周病はどんどん進行していきます。保険治療では歯周治療を行う場合、進行度に応じて、まず歯肉縁上歯石を1、2回で除去します。
その後歯周精密検査を行い、歯周病が進行している場合は歯肉縁下歯石の除去を行いますが、全ての歯が残存している場合、お口の中を6か所に分けて除去することが保険診療では一般的に行われます。

患者様にとっては、何回も通院するのが苦痛で、少ない回数で終了したい気持ちも分かります。
しかし、歯肉縁下歯石を残したまま歯肉縁上歯石の除去を定期的(半年に1回等)に行うことだけで、進行した歯周病を管理できていると思い込んでしまうことが、更に歯周病を悪化させている大きな原因となっています。

当院では担当DH制による歯周病治療を行います

歯周病は担当医、担当歯科衛生士、患者様が一体となって治療に取り組んでいかなければ治らない病気です。
ですので、歯科衛生士が毎回変わるより、1人の歯科衛生士が担当して患者様との信頼関係を築き、その患者様に合った歯磨き指導や治療期間、治療回数などの細かい治療計画の立案などを行ったほうが良好な結果が生まれやすいです。

しかし、担当歯科衛生士制で診療するには各歯科衛生士が歯周病をしっかり理解する必要があり、さらに皆がある程度同じレベルに達する必要があります。

幸い当院には、歯周病専門の学会に所属して日々新しい知識や技術を身に付けるために常に勉強を惜しまない歯科衛生士が多数在籍しておりますので、担当歯科衛生士制で歯周病治療を行うことが可能となっております。
また、院内でも月に1回勉強会を行っております。

歯周外科Periodontal surgery

歯周初期治療ではどうしても症状が改善しない場合、患者様の同意を得た上で、外科手術を行わせていただきます。
外科治療時には麻酔を行うので痛みも抑えられ、60分程度で施術は完了します。

またさらに重症な方には、高度な再生療法も実施していますので、下記の「歯周組織再生療法」をご覧ください。

歯周組織再生療法(エムドゲイン)

歯周病で歯を支える歯槽骨が吸収されてしまうと、歯がグラグラ動いて、最終的には抜けてしまうことがあります。
この場合エムドゲインという治療材料を用いて、この失われてしまった骨を再生させることが可能です。
具体的には患部を切開し、エムドゲインを塗布することで骨を再生させます。